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2019年12月15日(日)

変形労働は長時間助長

北海道 教職員組合がシンポ

 “年中繁忙期にし、寝る間を惜しんで働けというのか”―。安倍自公政権が強行した、教員に適用される1年単位の変形労働時間制の問題点を考える緊急シンポジウムが14日、札幌市で開かれました。全北海道教職員組合と道高等学校教職員組合連合会が呼びかけました。

 全国過労死を考える家族の会の工藤祥子氏が講演しました。

 中学校教師の夫は、月206時間の時間外労働でくも膜下出血を発症し、5日後に他界しました。変形労働時間制は、教員が元気になるどころか、長時間労働が固定化・助長されると工藤氏。「いま動かないと、変形労働時間制が始まってしまう。知り合ったみなさんと一緒に進んでいきたい。志を同じくする人は必ずいます。その人たちをつなげる役割が私にあります」と力を込めました。

 「子どもの置かれている状況が悪くなり、話を聞いてほしい生徒が増えています」と36歳の男性。「仕事は家に持ち帰ります。夏休みも生徒の指導があり、教材研究をしなければならない。そんな時間が確保されないのは、もう教員じゃない」と語気を強めます。

 38歳の男性は「若い教師が疲れているなと感じています。変形労働時間制は、頑張っている教師を過労の淵に引きずり込み、いっそう疲れさせちゃう制度です」と憤ります。

 日本共産党から畠山和也前衆院議員、宮川潤道議ら党地方議員が参加しました。


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