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2019年12月15日(日)

EU離脱 「信任得た」

ジョンソン英首相が演説

 【ロンドン=伊藤寿庸】英総選挙で保守党が大勝して一夜明けた13日、ジョンソン首相はバッキンガム宮殿を訪れ、次期政権の樹立への任命を受けました。ジョンソン氏は首相官邸前の演説で、欧州連合(EU)からの離脱を1月31日に行う「圧倒的な信任を得た」と述べました。今月中に議会に離脱協定案、離脱関連法案を再提出する予定です。


 さらにジョンソン氏は欧州との「新たなパートナーシップ」に取り組むと表明。来年末までに、最大の貿易相手であるEUとの間で将来の関係に関する新たな協定を結ぶとしています。

 また、国論を二分してきたEU離脱について「3年半の不毛な議論に終止符を打ち、癒やしを始めよう」と訴え。多くの伝統的労働党支持者が、初めて保守党に投票したことに「感謝」し、「信頼に応えるべく粉骨砕身する」と述べました。

 国民保健サービス(NHS)が「国民の圧倒的優先課題」であり、インフラ、教育などに力を入れると述べました。

 BBC放送によると、最終確定した各党の議席数(全650議席)は、保守党365、労働党203、スコットランド民族党48、自由民主党11、民主統一党8(北アイルランドの地方政党)、その他15でした。

 保守党は1987年のサッチャー首相当時の376議席以来の大勝。労働党は第2次世界大戦前の35年以来の大敗となりました。

 ジョンソン氏は13日、メルケル独首相、アイルランドのバラッカー首相らと電話で会談。バラッカー氏は、英領北アイルランドの自治政府が3年間不在になっている問題で、アイルランド政府が解決に協力すると表明しました。


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