2019年12月14日(土)
香港デモ 日本共産党の立場に注目
集会で「支援に感謝」
香港での市民の抗議行動の中で、弾圧の即時中止を求める日本共産党の立場が注目を集める場面がありました。
11月28日夜、香港の中心部で行われた大規模市民集会。関係者やメディアによると、ステージに上がった民主派の議員が香港の問題で声明などを出した政党への感謝リストを読み上げました。その中で「日本共産党からの香港民主運動への支援に感謝する」と述べられたと報じられています。
日本の雑誌『WEDGE』のウェブマガジン『WEDGE Infinity』12月3日付のコラム「世界ビジネス見聞録」(立花聡氏)は、日本共産党の名前が挙げられたことに「一瞬、耳を疑った」と述べています。
コラムは、安倍政権が「香港問題に向き合うことすら避けてきた」「習近平氏(中国国家主席)の国賓来訪に熱心であっても、香港問題に積極的に反応していない」と指摘。それと対比する形で、「異色の存在として際立ったのは日本共産党」と述べ、11月14日に発表された志位和夫委員長の声明「香港での弾圧の即時中止を求める」の中から「弾圧強化が中国の最高指導部の承認と指導のもとに行われていることである」など、中国当局を厳しく批判した部分を引用しています。
記事はさらに、中国大使館に、香港での弾圧の中止などの要求を本国に伝えるよう直接申し入れたことも紹介。「本来なら、政府自民党がやるべきことだった。それが野党のしかも、共産党に役を奪われてしまったのである」と述べています。