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2019年12月12日(木)

COP25inマドリード

温暖化対策 米は最下位

58カ国・地域を評価 日本51位「野心なし」

独NGO発表

 【マドリード=遠藤誠二】ドイツの環境NGO「ジャーマン・ウオッチ」は10日、各国の地球温暖化対策への取り組みを評価する報告書「気候変動パフォーマンス指数(CCPI)2020」を発表しました。評価対象58カ国・地域中、米国が最下位で、日本も最下位グループの51位でした。

 同報告は2005年から毎年発表されています。指数は各国の▽温室効果ガス排出▽再生エネルギー状況▽エネルギー消費効率▽気候政策―をもとに算出しています。

 報告は、気候変動への取り組みが「とても高い」1位から3位までは「該当なし」。4位はスウェーデン、5位はデンマーク、6位はモロッコで、17位までが「高い」グループ。

 他方、取り組みが「とても低い」最下位グループは48位からで、日本は昨年から二つ後退して51位、米国は(1~3位が該当国なしのため)61位でした。

 日本について報告は、「2050年までの80%削減という長期戦略は非常に野心がなく、履行にむけた具体的なロードマップが欠ける」「(大阪で開かれた)G20(主要20カ国・地域首脳会議)で指導力が発揮されず、海外での石炭発電などに公的資金を投じている」と批判しています。

 初めて最下位になった米国に対しては、「連邦レベルで、温室効果ガス排出を削減させる目標もなければ政策もない。気候政策はトランプ政権で悪化した」などと酷評しています。


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