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2019年12月5日(木)

世界の平均気温 直近5年で最高

現状なら今世紀末上昇3度以上

 【マドリード=遠藤誠二】世界気象機関(WMO)は3日、過去5年間(2015~2019年)、同10年間(2010~2019年)の世界の平均気温が過去最高を記録したと発表しました。2019年(1月~10月)単独では、過去2番目もしくは3番目の高さです。

 地球上の気温は産業革命以降、1・1度上昇しました。また、2018年に過去最高を記録した二酸化炭素(CO2)の大気中の濃度=407・8ppmも、2019年には引き続き上昇しています。

 WMOのターラス事務局長は「今、われわれが何も行動を起こさないのなら、今世紀末に地球上の気温は(産業革命時から)3度以上に上昇し、人類にとってより大きな害をもたらす」と指摘しました。

 ターラス事務局長はさらに、「気候変動の影響は、日々過激に尋常でなくなっている。2019年は気候に関する災害が(世界中を)襲い、過去には100年に1度といわれてきた熱波や洪水が頻繁に発生した。バハマから日本、モザンビークまで、熱帯性低気圧が破壊的な被害をもたらした」と述べました。


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