2019年12月4日(水)
共産党の香港問題声明
自民議員「党派を超え共有する部分多い」
香港警察が抗議活動をする市民を弾圧している問題をめぐり、自民党の佐藤正久議員は3日の参院外交防衛委員会で、日本共産党の志位和夫委員長が11月14日に発表した「香港での弾圧の即時中止を求める」と題した声明を紹介した上で、同問題の外務省の発信が弱いと指摘しました。
佐藤氏は、日本共産党の声明を一部抜粋して読み上げ、「この声明は党派を超えて共有する部分が多い」と述べました。デモ隊に対する香港警察の対応は「どう考えても過剰反応だ」と指摘。米国や英国、フランス、ドイツが香港政府の対応に非難声明を出しているとして、「外務省ももっと強く言うべきだ。そうしなければ、(中国の)習近平国家主席が訪日した時に、日本政府が人権について言ったという部分が伝わらない」と強調し、何らかの声明を出すよう求めました。
外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長は、「(中国政府に対し)香港情勢を憂慮すること、自制と対話による解決を関係者に求めること、事態が早期収拾されることを期待すると伝えた」と述べるにとどめました。