2019年12月1日(日)
インド・ケララ州首相と志位委員長が会談
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日本共産党の志位和夫委員長は29日、日本を訪問中のインドのケララ州のピナライ・ビジャヤン州政府首相・インド共産党(マルクス主義=CPIM)政治局員と党本部で会談し、都内で夕食をともにしました。
ビジャヤン首相は、訪日の機会に日本共産党本部を訪問できたことを喜んでいると表明。CPIMと「左翼民主戦線」が与党となっているケララ州政府の教育、社会保障、さらに産業振興の取り組みなどについて説明しました。
志位委員長は、2002年にインドを訪問しCPIMの指導部と意義深い会談を行い、当時はCPIMが与党だった西ベンガル州を訪問したことを述べました。また、10年には当時のプラカーシュ・カラートCPIM書記長を日本に招待し、両党の交流の重要性で一致し、核兵器廃絶という共通の課題での協力についても合意した、と述べました。
ビジャヤン州首相は、ことし5月の総選挙で政権を維持したインド人民党(BJP)モディ政権の下での政治・経済の状況について、新自由主義経済政策による国民生活の悪化、ヒンズー至上主義の拡散による国民の分断、対立勢力に対するファッショ的攻撃が深刻化していると指摘。CPIMは人口3300万人のケララ州で、党員50万、日刊の機関紙部数40万の水準にあることを紹介し、農民層をはじめとしたモディ政権に反対するたたかいを強調しました。
志位氏は、最近の参院選、埼玉、岩手、高知の知事選挙での取り組みと結果を紹介しながら、憲法を破壊し、暮らし・平和・民主主義を破壊する戦後最悪の安倍政治を終わらせるための市民と野党の協力が進んでいることを強調しました。また、日本共産党が来年1月に党大会を開き、党綱領の一部改定が議題となるとのべ、中国についての認識をはじめ21世紀の世界論に関する一部改定案の内容について説明しました。
双方は、ひきつづき両党の意見交換を促進することで一致しました。
これには、日本共産党の緒方靖夫副委員長、森原公敏常任幹部会委員、ケララ州政府のE・P・ジャバラジャン産業相(CPIM中央委員)、V・J・ラマチャンドラン州計画委員会副委員長らが参加しました。