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2019年10月26日(土)

入試に民間英語試験

「身の丈に合わせて」

文科相 経済格差を容認

 萩生田光一文科相は24日、BSフジ番組で、大学入試改革での民間英語試験の導入をめぐり、年2回まで受験可能とすることについて「裕福な家庭の子が回数を受けてウオーミングアップ(準備)できるようなことはあるかもしれないが、そこは自分の身の丈に合わせて勝負してほしい」などと述べました。家庭の経済状況による受験機会の格差を容認する暴言です。

 司会者から「英検やTOEFL(トーフル)の民間の試験を使うと、お金や地理的な条件で恵まれている人が受ける回数が増えるが、それによる公正性はどうなのか」との質問を受け、萩生田氏は「それを言ったら、『あいつ、予備校通っていてずるいよな』と言うのと同じだ」「人生のうち、自分の志で1回や2回は故郷から出て試験を受ける、そういう緊張感も大事」などと言い放ちました。

 民間英語試験の導入では、複数回の受験で試験に慣れておくことが有利とされ、試験業者が採算のとれない地方に会場を設置しない恐れなど、公平性が担保されないと批判されています。萩生田氏の発言はこうした批判に背を向け、露骨に格差を助長・固定化するものです。


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