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2019年10月21日(月)

香港繁華街でデモ

覆面禁止規則破棄など掲げ

五大要求訴え「抵抗続ける」

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(写真)「五大要求、一つも欠けてはならない」と唱和しながら繁華街をデモ行進する人びと=20日、香港(鎌塚由美撮影)

 【香港=鎌塚由美、釘丸晶】逃亡犯条例改定案反対を発端とした抗議行動が続く香港で20日、再び繁華街をデモ隊が埋め尽くしました。警察当局がデモを不許可としましたが、多くの人がマスクをつけ、手のひらを広げ、「五大要求は一つも欠けてはならない」「香港人は、抵抗し続ける」と唱和し行進しました。

 デモは「民間人権陣線(民陣)」が呼び掛けました。民陣の岑子傑(しん・しけつ)氏が暴漢に襲われるなか、政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が超法規的措置である「緊急状況規則条例」を発動して施行した「覆面禁止規則」の破棄や、警察組織の改編を要求に掲げました。

 九龍地区の繁華街の路上はデモ参加者であっという間に埋め尽くされました。

 17歳の女子高生のキャロルさんとジェニーさんは「岑さんが襲われたことに怒っています。彼の代わりに参加しました」「両親は私たちの安全を心配していますが、デモに参加することを応援してくれた」と語りました。

 弁護士の女性(45)は、「許可されていないデモの法的リスクは認識していますが、私たちには抗議に参加する権利がある。五大要求は、基本法で保障されるべき内容です」と語りました。

 16日に始まった立法会(議会)で林鄭長官は土地・住宅政策の充実を打ち出しましたが、五大要求には応えず、週末も連日、抗議が行われました。


 「五大要求」 (1)逃亡犯条例改定案の完全撤回(2)デモを「暴動」と定義したことの撤回(3)拘束されたデモ参加者の釈放と不起訴(4)独立委員会による警察の暴力の調査(5)真の普通選挙の実現


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