2019年9月23日(月)
気候対策・公正・平和を
パリでデモ 5万人参加
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【パリ=米沢博史】フランスの首都パリで21日、気候対策と社会公正、反核平和を求めるデモが行われ、主催者発表で5万人が参加しました。
21日は気候行動週間の2日目で、同時に国連が定めた国際平和デー。関連の運動体である気候マーチや平和行進に加えて、社会公正を求めて活動する黄色いベストなどがデモを呼びかけました。
オープニング集会で平和行進代表は、「気候と平和はどちらも地球と人類を守るために不可欠」であり、「核兵器や軍備に使う膨大な資金を、気候対策や社会公正に使うべきだ」と述べました。また、森林破壊で被害を受ける南米アマゾンの先住民の代表や温暖化による水害が深刻なバングラデシュの代表は、諸政府が緊急に対策を取るように訴えました。
参加者は、「われわれはここにいる。マクロン(大統領)が望まなくてもここにいる。労働者の尊厳とよりよい世界のために」と黄色いベスト運動の歌をうたったり、それぞれの運動のスローガンを唱和したりしながら、自らの思いを書いた色とりどりのプラカードや横断幕を掲げて、ゆっくりと平和的に行進しました。
「気候ではなくシステムを変えよう」と車体に書かれた人力ペダル駆動のエコカーや、温暖化で影響を受ける蜂の巨大な張りぼてなども登場しました。
途中、黄色いベスト運動などに紛れる破壊集団の暴力と治安部隊の催涙ガスにより、デモは解散状態になりました。