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2019年9月3日(火)

独大統領 痛みの歴史、引き継ぐ

第2次大戦開戦80年式典

ワルシャワ

 【ベルリン=伊藤寿庸】ポーランドの首都ワルシャワで1日、第2次世界大戦開戦80年の公式記念行事が行われました。約40カ国から元首や首脳を含む250人の来賓が参加し、ポーランドのドゥダ大統領、ドイツのシュタインマイヤー大統領、米国のペンス副大統領が演説しました。

 シュタインマイヤー大統領は「ドイツの歴史的罪に許しを求める」と述べ、「ドイツ人は、痛みを伴う歴史を受け入れ、引き継いでいく」と強調しました。

 ドゥダ大統領は「最近の欧州における帝国主義的傾向の再来」を警告し、「国際法を侵犯した国への寛大さ」を批判。2014年のロシアのクリミア併合を念頭に、ドイツなど他の欧州諸国に対ロ強硬姿勢をとるよう求めました。10年前の記念行事に出席したロシアのプーチン大統領は、今回は招待されませんでした。

 ペンス副大統領は、カトリック教会と密接な関係を持つポーランド与党「法と正義」や米国内のトランプ支持層を意識して、「神」「信仰」などの言葉を連発。北大西洋条約機構(NATO)同盟国に対して「これまでの約束を果たすよう求める」と軍事費増額を求めました。ペンス氏は、トランプ大統領がポーランド訪問を直前に中止したため、代理で出席しました。


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