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2019年9月1日(日)

「香港の平和祈る」

宗教者ら数千人が集結

活動家逮捕を批判、「五大要求」迫る

 逃亡犯条例改定案への反対を発端とする抗議行動が続く香港で31日、キリスト教関係者ら数千人が香港島中心部の湾仔(ワンチャイ)の公園で集会を開きました。活動家の逮捕を批判し、改定案の完全撤回や真の普通選挙実現などの「五大要求」を政府に迫りました。香港メディアが伝えました。(小林拓也)


 香港警察は30日、民主派が31日に予定していた大規模集会の不許可を決定。集会現場で、「違法な集会で、起訴されることになる」と警告しました。一方、参加者は「これは香港の平和を祈る宗教上の行為だ」と反論しました。

 集会に参加した民主派立法会議員の林卓延氏は、30日に多数の活動家らが逮捕された事件について「抗議の声を抑えるのが目的だ。このような圧力で香港人を抑えられると思ってはいけない」と非難しました。

 31日の大規模集会の中止を発表した民主派団体「民間人権陣線(民陣)」は同日、フェイスブック上で「香港人への手紙」を公表し、「香港人が政治闘争で意見を表明する権利を剥奪した」と警察を批判。警察による暴力や不当逮捕などを非難した上で、「香港人は団結し、運動を続けていこう」と呼びかけました。

 香港警察は29日夜から30日夕までに、若者団体「香港衆志」の黄之鋒(こう・しほう)氏と周庭氏、民主派の立法会議員3人ら少なくとも8人を逮捕。30日夕に保釈された黄氏と周氏は記者団の前で、「政治弾圧だ」と批判し、「香港の人々と共にたたかい続ける。投降することは永遠にない」と語りました。


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