2019年9月1日(日)
香港 当局不許可のなかデモ
「五大要求は欠かせない」
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【香港=釘丸晶】香港の逃亡犯条例改定案への反対を発端とした抗議活動が続くなか、香港島中心部で31日、再びデモ行進が行われました。
この日の集会とデモ行進はこれまで100万人規模のデモを行ってきた民主派団体「民間人権陣線(民陣)」が申請をしていましたが、当局によって不許可とされ、民陣は集会とデモ行進の中止を決めていました。
しかし、市民は香港島・中環(セントラル)の公園「チャターガーデン」に集結し、午後2時半(日本時間午後3時半)ごろ、香港行政長官官邸や中国政府の出先機関である香港連絡弁公室(中連弁)に向け、行進を開始しました。一時、強い雨が降るなか、参加者は口々に「(改定案の完全撤回や警察の責任追及、普通選挙の実施を含む)五大要求は一つも欠かせない」「香港を取り戻そう、革命の時だ」などのスローガンを叫びました。
警察は30日、民主活動家や民主派の立法会議員らを一斉に逮捕しており、警察への不満がいっそう高まっています。デモ参加者は政府機関を警備する警官や警察本部の前を通る時、ひときわ大きな抗議の声を上げました。
ロイター通信によると、警察は中国人民解放軍の香港の司令部近くで催涙ガスを放ち、デモ参加者を追い払おうとしました。