2019年8月27日(火)
いま「赤旗」がおもしろい(5)
不自由展中止
憲法・歴史で掘り下げ
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愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、政治的圧力や脅迫によって中止に追い込まれた問題。「赤旗」は、表現の自由を侵害する大問題として、中止をめぐる動き、実行委員会や市民の抗議、関係者や識者のインタビューなどを連日報道してきました。
日本美術会前代表の鯨井洪さんは「戦時中思わせる事態」と警鐘を鳴らし(4日付)、作品を出展していた韓国の写真家・安世鴻(アン・セホン)さんは「権力の介入だ」「作品の意味を直接見て考える観客たちの権利、知る権利を奪った」と批判しています(9日付)。
11日付では、「焦点・論点」に3氏が登場。同志社大の岡野八代さんは背景にある歴史問題をとりあげ、「徴用工問題でも個人の請求権が消滅していないことは日本政府も認めているのに、『赤旗』以外のメディアはそれに触れず、日本政府の言うまま“韓国が国際法に違反した”と書き、市民に『韓国が悪い』という思い込みを広げています」と指摘、「今回の事態は安倍政権がつくってきたその土壌の上に起きたこと」とのべています。
「『表現の不自由』を考える」に登場した元予科練の加藤敦美さん(16日付)。特攻隊員としての絶望と恐怖と、「慰安婦」にされた少女の恐怖を語り、読者から「感動した」との感想が寄せられました。
共闘の機関紙
好評、新参院議員にきく
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「『野党統一 新参院議員にきく』を楽しみに読んでいます。実に頼もしく、誠実そうな語り口で抱負や共産党との選挙戦を通じての思いなど伝えておられます」(足立区・女性)―。いま「赤旗」3面で次々と登場する、市民と野党の共闘で当選した新参院議員のインタビューが好評です。
宮城で当選した石垣のりこさんは「市民連合や日本共産党のみなさんは、本当に熱い人たちで、組織力も大いに発揮して、各地のいろんな演説会で熱烈に歓迎してくれ、とても励まされました」(7月30日付)と話します。
岩手の横沢高徳さんは「『弱者が安心して暮らせる社会』は誰もが安心できる社会です。車いす目線から物事をとらえることで、みんなにやさしい社会にすることが私の目標です」(8日付)と決意を述べました。
新潟の打越さく良さんは「団結してたたかえば勝てるということを、全国に示せたと思います。次は総選挙。新潟の経験を他県にも広げたい」(5日付)と強調。沖縄の高良鉄美さんは「オール沖縄や市民と野党の共闘の継続が、安倍政権打倒と憲法に基づく政治に向かう道だと思います」(7月28日付)と語りました。
市民と野党の共闘の共同の機関紙―「赤旗」の真価発揮です。