2019年8月26日(月)
いま「赤旗」がおもしろい(4)
市民の行動
路上の動き 伝え続ける
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政治や社会に対して、市民が声をあげる風景が日常的になっています。性暴力をなくそうと取り組むフラワーデモをはじめ、各地で行動している市民の多彩な動きを追い続け、取材してきました。路上で行動する市民の動きを継続して報道している全国紙は他にありません。
フラワーデモは、相次いだ性暴力の無罪判決に抗議して東京で始まりました。いま全国各地で月1回の行動として広がっています。「赤旗」は、欠かさず報道。参加者の思いを伝えています。同時に、ジェンダー平等を求める諸行動を追い続けています。
国会審議をわかりやすく伝えようとする「国会PV(パブリックビューイング)」。大阪では、これまでデモに参加したことがなかった女性が呼びかけました。「いまの政治はおかしい。人任せにしていてはいけないと思った」と。
理由のない長期収容など、劣悪な入管行政を変えようとしている「#FREE USHIKU」の取り組み。収容者への面会を続け、聞き取った内容を発信するなどの行動を伝え続けています。
日韓連帯をアピールする行動。ヘイトスピーチに反対する行動。消費税10%増税に反対するデモ。原発に反対する金曜行動。安保法制の廃止を求める「19日行動」。安倍政権に反対する市民有志の抗議。言論・報道の自由を守ろうと訴える新聞記者や出版関係者らの行動―。
これからも現場に足を運び、報道を続けます。
世界の流れ
他紙にない視点で報道
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国際面では、核兵器廃絶の課題、途上国・中小国が世界を動かし始めている新たな流れを重視してきました。
7月4日付では、約1400都市の市長が参加する全米市長会議が核兵器禁止条約を支持し、来年の大統領選の候補者に向けて核兵器廃絶の交渉で指導力を発揮せよと要求した決議を挙げたことをワシントン発の特派員電で報じました。読者からは、「決議採択はすばらしい。それをきちんと報道する赤旗もすばらしい」との感想が寄せられています。
7月26日付では、メキシコ大統領が、国際通貨基金(IMF)に対して新自由主義押し付けを「謝罪し、自己批判すべきだ」と迫った発言を紹介。IMFは1980年代からメキシコに融資を提供する条件として、増税や労働法改悪などを強要しました。一方、約束された雇用拡大などは達成されませんでした。IMFに対して途上国の側が真っ向から批判するのは、世界政治・経済の分野で大きな構造変化が起きていることを象徴しています。
読者からは「グーグル(で検索)したが、こんな視点はどこにもなかった。…ヒット!さすが赤旗」との反応がありました。これからも他紙が取り上げない視点での国際報道を目指します。