しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年8月25日(日)

対中関税 5%上乗せ

トランプ氏 米企業に中国撤退要求

 【ワシントン=池田晋】トランプ米大統領は23日、中国からの輸入品2500億ドル(約26兆円)に対してすでに発動している第1~3弾の制裁関税について、10月1日に税率を現在の25%から30%へ引き上げるとツイッター上で発表しました。ほぼ全ての輸入品に対象を広げる第4弾についても、税率を10%から15%へ上乗せします。

 中国の報復措置の発表に対する対抗措置で、貿易摩擦はいっそう激化する様相を呈しています。減速が指摘される世界経済への影響は必至で、米経済界からも怒りや懸念の声があがっています。

 トランプ氏はツイッターで、米企業に対し「拠点を母国に戻し、米国製で生産することを含め、中国の代替先を直ちに探し始めるよう命じる」と投稿し、中国撤退を要求。立て続けの投稿では、「中国との非常に不公平な通商関係は正さなければならない。中国は新たな関税を米国に課すべきでなかった」と中国の報復措置に怒りをあらわにしました。

 中国からの輸入品3000億ドル相当に課される米国の第4弾の制裁関税は、一部が9月1日に発動します。ただ、クリスマス商戦への影響を懸念する米経済界に配慮し、スマートフォンなど一部品目への発動は12月15日に延期されています。


pageup