2019年8月23日(金)
横浜市長 カジノ誘致
会見で表明 市民ら抗議の宣伝
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横浜市の林文子市長は22日の定例会見で、山下ふ頭(中区、47ヘクタール)を候補地に、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)を誘致すると表明し「日本型IR成功のモデルになりたい」と語りました。
同日、市庁舎前では、カジノ誘致に反対する市民らが「絶対に許さない」などと声を上げました。
林市長は、IR誘致により経済波及効果(建設時)7500億円や雇用創出効果(運営時)7万7千人、増収効果1200億円が見込めるとするカジノ事業者らによる試算を取り上げ、カジノ誘致の効果をバラ色に描いて「横浜においてIRを実現する必要があると判断した」と述べました。
治安悪化やギャンブル依存症の問題について、林市長は、IR整備法やギャンブル等依存症対策基本法などを挙げ「最高の厳しい規制であり、これは大丈夫と確信に至った」と住民の不安に背を向ける姿勢を示しました。林市長は、住民投票実施を改めて否定。市長選でも「白紙」と主張し3選したことについては「(市民を)裏切ったという考えはない」と強弁しました。
一方、林市長は、何をもって市民の理解が得られたとするのかなどの具体的な質問に対しては、まともに答えられませんでした。
市は、2020年代後半のIR開業を予定。9月の市議会定例会に、調査費用約3億円を計上した補正予算案を提出する予定です。