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2019年8月19日(月)

「不自由展」中止

「表現の自由」回復を

実行委が声明 展示再開へ決意

 国際芸術祭あいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた問題で、同企画展の実行委員会が声明を発表しました(15日付)。表現の自由回復のため、展示再開への決意を改めて表明しました。

 声明は、展示を中止に追い込んだ「大規模な言論テロ」に強く抗議。展示中止に至る経緯を詳細に明らかにし、日本社会全体の問題となった「表現の危機」をめぐる情報共有や議論喚起を呼びかけました。展示再開によって「表現の自由」を回復することこそが「『表現の危機』に立ち向かう最良の手段であると信じてやみません」と訴えました。

 「『表現の危機』において求められるのは、結束の力」としてアーティストやジャーナリスト、有識者、広い市民による再開を求める支援の動きに勇気づけられていると表明。トリエンナーレ実行委との間での対話を回復させ、「ともに手を携え、再開のため人事を尽くす番」と訴えています。

 同企画展は、美術館などで展示を拒否されたり撤去されたりした作品を展示し、「表現の自由」を考える契機にと企画されました。日本軍「慰安婦」を象徴する「平和の少女像」などの展示に対しテロ予告や脅迫を含む抗議が殺到したことなどを理由に、芸術祭実行委員会会長の大村秀章愛知県知事が開幕から3日で中止を決定。河村たかし名古屋市長が展示中止を求めるなど政治家の介入もありました。


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