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2019年8月18日(日)

香港の次世代守れ

教師ら2.2万人デモ

警察の暴力に抗議

 【北京=釘丸晶】犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする逃亡犯条例改定案への反対を発端とする抗議活動が続く香港で17日、教育関係者によるデモが行われました。暴雨警報が発せられるなか、主催者発表で教師ら2万2000人が参加しました。

 香港メディアによるとデモ隊は「守護下一代(次の世代を守ろう)」や「良知(良識)」のスローガンを掲げ、香港島中心部、中環(セントラル)の公園「チャター・ガーデン」から香港行政長官官邸まで行進。「良知」の象徴として白いリボンを官邸の柵に結びつけました。

 主催した学校教員でつくる労働組合「香港教育専業人員協会(教協)」の馮偉華(ふう・いか)会長は「逃亡犯条例によって引き起こされた危機は政府主導で処理すべきだが、政府はいまだに正面から回答していない。多くの学生が傷つくのを見て今回のデモを行った」と説明。「教師として香港だけでなく、子どもたちを守らなくてはいけない」と述べました。

 デモに参加した小学校教師の女性は「学生の逮捕や警察の行き過ぎた暴力の使用などとても深刻だ。学生たちが平和で理性的なデモを行っても政府の回答はない。政府は早く市民の要求に応えるべきだ」と話しました。

 チャター・ガーデンでは16日夜にも中高大学生などの学生連盟らが主催した抗議集会が開かれ、6万人が参加しました。

 民主派団体「民間人権陣線(民陣)」は18日に、香港島中心部のビクトリア公園で、香港警察の暴力を糾弾する30万人規模の集会を呼びかけています。


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