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2019年8月15日(木)

平和の大切さ 芸術で

全国から出品 東京・上野

写真

(写真)第67回平和美術展=14日、東京都美術館

 「日本を戦争する国にさせない」「平和の壁に花一輪を」を合言葉に美術家平和会議主催の第67回平和美術展が14日、東京・上野公園の東京都美術館で始まりました。21日まで(19日休館)。全国から194人が出品し、絵画、彫刻、書、写真、生け花、漫画、インスタレーションなど387点が展示されています。

 会場では、日本の四季や自然、海外の風景、家族の肖像、動物の姿など日常の大切さを描きとめた作品が目立ちました。平和を守りたいとの願いを込めて沖縄・辺野古の美しい海で遊ぶ子どもたちを描いた絵や、身近なところから環境破壊を考えようとプラスチックごみの問題を取り上げた作品もありました。

 憲法9条の全文を書の作品にした押見作知子さん(80)は、「戦争でいとこを亡くし、私自身も疎開先の長岡(新潟県)で空襲被害を目の当たりにしました。戦争は絶対に嫌だという思いを込めて書きました」と話していました。「子どもの幸せ」コーナーに木彫作品「こどもの顔」を出品した桐生明夫さんは、「全体を通して見ると、どの分野でも“人間愛”が表現されていると思います。温かい空気がいいですね」と語っていました。


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