2019年8月15日(木)
空港利用の妨害禁止
香港の裁判所が臨時命令
【北京=釘丸晶】逃亡犯条例改定案を発端とする抗議行動を続けるデモ隊が香港国際空港で座り込みを続ける中、香港の裁判所が14日、空港利用の妨害行為を禁止する臨時命令を出しました。
同空港では9日から抗議集会が続き、12、13の両日はデモ隊の一部による搭乗手続き妨害などの影響で数百便が欠航。13日夜には警察とデモ隊が再び衝突しました。14日は一部のデモ隊が残っていますが、夕方までに大きな混乱はありません。
香港メディアによると13日夜、公安関係者と疑われた男性1人がデモ隊の一部から暴行を受ける事態が発生。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の記者も暴行を受け、病院に搬送されました。
中国国務院香港マカオ事務弁公室の徐露頴(じょ・ろえい)報道官は14日談話を発表し、一部デモ隊の暴力行為に対し、「法律、道徳のレッドラインを越えた」と警告。「香港警察が法にのっとり、関係した暴徒を逮捕することを支持する」と述べました。
デモ隊の中には、「ご不便をかけてすみません」とプラカードを掲げる若者もいました。デモを支持する香港メディア・立場新聞は14日、利用者を妨げたり、リンチをしたりすべきでないとし、「平和、理性、非暴力」を呼びかける記事を発表しました。