2019年8月12日(月)
言いたいこと言える世の中へ
首相演説中の道警の横暴に抗議 札幌の本部前
7月の参院選で安倍晋三首相が北海道入りし街頭演説した際、ヤジを飛ばした男性を北海道警察(道警)が排除した横暴に厳重抗議する集会が10日夕、札幌市で行われました。題して「ヤジも言えないこんな世の中じゃ…デモ」。約150人が怒りのコールを響かせました。
安倍首相の演説周辺は制服、私服を問わず警察官で固められていました。「年金」のボードを持っていただけで排除されたり、声を上げていなくてもヤジを飛ばした人の近くにいただけで嫌がらせを受けたといいます。
「安倍辞めろ」と言った男性と一緒に排除された大学院生の女性(27)は「私は何も言っていないのに、間髪入れず警察の集団に体を持っていかれました。『どんな法的根拠があるのか』と尋ねると、『お願いです』と言いました」。演説場所に戻ろうとすると「がたいのいい警官が前に立ちふさがりました」と告発します。
道警の裏金問題を告発した元道警釧路方面本部長の原田宏二氏らが訴えました。
道警本部前では、警察官が警察車両からデモ参加者をビデオカメラで撮影し、同行していた神保大地弁護士が厳しく抗議しました。
「住んでいる街でこんなことが起こるなんて、ぞっとする」と厚別区の女性(31)。白石区の男性(29)は「警察の行為は明らかにおかしい」。大学4年の女性(22)は「言いたいことが言える世の中にするために声を上げます」と口々に語っていました。