しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年8月12日(月)

対韓規制 1.5万人抗議

ソウル・日本大使館前 「政治家は努力を」

写真

(写真)10日、ソウルの在韓日本大使館前で日本政府の対韓輸出規制などに抗議する人たち(栗原千鶴撮影)

 【ソウル=栗原千鶴】韓国ソウルの日本大使館前で10日、日本政府の対韓輸出規制に抗議する集会が開かれました。手にろうそくを持った親子連れや市民が、「撤回しろ」などと唱和。発端となった徴用工問題に対しても、謝罪と賠償を求めました。約1万5千人が参加しました。

 労組や市民団体など700超の団体でつくる「安倍糾弾市民行動」が主催する集会は、毎週土曜日に開かれ、今回で4回目。日本が、輸出管理の優遇措置対象国から韓国を除外する閣議決定をした先週から規模が拡大しました。

 仁川市から1時間半かけて参加したキム・オクソンさん(44)は「日韓はこれまで友好的な関係だと思っていたが、属国扱いされたと感じました。歴史というのは良いことも悪いことも記録されるもの。安倍政権は歴史問題で韓国に謝罪し、今回の措置を撤回すべきだ」と話しました。

 「日本の国民に向けて叫んでいるわけではない」と語るのはソウル市在住のカン・ミンホさん(50)。「韓国では独裁政権時代から、間違った政治には団結し立ち向かってきた。これを機に、日韓の問題も解決させたい」

 大阪に留学を考えているパク・ソンジュンさんは「日本が大好きなので、よい関係になってほしいと思い参加した」といいます。「今回の措置に限らず、9条の改憲など日本の行動がアジアの平和を壊すのではないかと不安。日韓の政治家は解決に向けた努力をしてほしい」と語りました。

 舞台で発言した韓国に短期留学中の岡本朝也さんは、日本でも安倍政権に批判の声を上げている市民がいることを報告。参加者は拍手で応えました。


pageup