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2019年8月5日(月)

表現の不自由展中止に抗議

名古屋で市民ら

写真

(写真)「表現の不自由展・その後」中止に抗議する人たち=4日、名古屋市中区

 愛知県で開催中の国際芸術祭・あいちトリエンナーレ2019の企画展の一つ「表現の不自由展・その後」が展示中止に追い込まれた問題で、市民が抗議に立ちあがっています。会場前の名古屋市中区・栄では4日夕、展示に権力的介入をした河村たかし名古屋市長や政府に抗議し、市民ら約200人が集まりました。

 3日夕の展示中止をうけ緊急の呼びかけでしたが、「表現の自由を守れ」などのプラカードを持った人たちが続々と集結。展示を見た人たちから集めた写真も張り出されました。抗議を呼びかけた市民団体「ANTIFA758」のコロさん(34)は「今回の展示中止は河村市長が検閲したことが要因の一つ。検閲によって憲法で保障された表現の自由をつぶすことはあってはならない」と訴えました。

 参加者が次つぎマイクを握り、「政治家がアートを利用するようなかたちで嫌韓感情や憎悪をあおることは許されない」「作品の撤去や中止の撤回を求める署名を始めた。展示の再開を求める」「私たちは黙らない」などとスピーチしました。

 仙台市から来ていた会社員の女性(39)は「展示を見たかったが中止で見られなかった。国がだめということ、都合の悪いことを権力者の都合で見られないようにすることは許しがたいし、息苦しい。負けてはいけない」と話しました。


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