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2019年8月4日(日)

米、日韓関係改善促す

3カ国外相会談 仲介案は示さず

 【バンコク=池田晋】ポンペオ米国務長官と河野太郎外相、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は2日、バンコクで日米韓3カ国の外相会談を開きました。ポンペオ国務長官は会談で、悪化の一途をたどる日韓関係について「日韓両国が協力して前に進むことを促したい」と述べ、日本による韓国に対する輸出管理措置などをめぐる両国間の対立を改善するよう求めました。

 米政府高官が要請していると報じられていた具体的な仲介案は、会談で示されませんでした。

 会談で康氏は、日本が2日に決定した韓国の旧「ホワイト国」からの除外について、遺憾の意を表明。河野氏は、徴用工問題が日韓関係の「一番大きな問題だ」と主張しました。

 康氏は会談直後の会見で、「米国もこの状況を強く懸念している」との見方を示す一方、日本側は「(会談で)米側から懸念が表明されたという事実はない」と韓国側の説明を即座に否定。ポンペオ氏の発言についても、日本側は「仲介とは受け止めていない」と述べるなど、食い違いをみせました。

 米国務省高官は会談後、「米国は仲裁や仲介に関心はない」と述べ、日韓問題に深入りしない考えを示唆。会談では、韓国が破棄を示唆する日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)についても議論されたとし、日韓関係悪化は「米国の安全保障上の利益にも関わる」とさらなる対抗措置は望まない考えを示しました。

 会談では、イラン情勢、北朝鮮問題も議論されました。


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