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2019年8月2日(金)

貿易・「徴用工」で平行線

日韓外相会談 韓国側 優遇除外回避を要請

 【バンコク=池田晋】河野太郎外相と韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は1日、バンコクで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合の出席に合わせ約1時間、会談しました。両外相は、会談の大半を日韓関係悪化の原因となっている貿易・「徴用工」問題にあてたものの、会談は平行線に終わりました。

 日本政府が7月に韓国向け半導体材料などの輸出規制に踏み切って以来、日韓外相の直接会談は初めて。

 韓国メディアによると、康外相は日本政府が2日にも行うと報じられている、安全保障上の輸出管理で優遇措置の対象となる「ホワイト国」から韓国を除外する閣議決定を行わないよう明確に要請。決定が行われた場合、「両国関係に重大な影響をもたらす」と日韓の安保協力の枠組みにまで波及しかねないと日本側に伝達したと会談後に語りました。

 日本側は「徴用工」問題をめぐって、韓国側の責任で国際法違反の状態が生じているとして、早急に是正するよう改めて要求。輸出管理措置についても、日本の立場は変わらないとして閣議決定を行う意向を示唆しました。

 ただ、日本側は2日に開かれる日米韓外相会談については「重要な機会だ」としており、日韓関係をめぐる米国の仲介を考慮する姿勢もにじませています。


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