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2019年8月1日(木)

米国務長官 日韓仲介する意向

ホルムズ海峡警備も提起

 【バンコク=池田晋】ポンペオ米国務長官は7月30日、バンコクで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合に向かう機内で、当地で日米韓3カ国による外相会談を開くことを記者団に明らかにし、悪化を続ける日韓関係の改善を促す意向を示しました。日本政府は、安全保障上の輸出管理で優遇措置の対象となる「ホワイト国」から韓国を除外する閣議決定を2日にも行うと報じられており、当地での会談がさらなる対立激化を回避する機会になるか注目されます。

 ポンペオ長官は、日米、米韓それぞれの外相会談後に、日米韓外相会談を開き、「前に進む道を見つけるよう日韓に促すつもりだ」と発言。日韓が北朝鮮の非核化問題をめぐり米国と協力する重要な同盟国だとした上で、「両国それぞれにとって良い解決策を見つける助けになるなら、米国にとっても大事なことだ」と語りました。

 ロイター通信は、米政府高官が30日、日韓両国に対して話し合いの時間を確保するための「休止協定」を締結するよう要請していることを明らかにしたと報道。協定の期間については決まっていないとしています。

 また、ポンペオ長官はバンコクでの一連の会談で、アジアの多くの国が中東ホルムズ海峡経由の輸送に依存しているとして、同海峡を警備する米提唱の有志連合についても提起すると表明。当地での北朝鮮との会談については予定していないとする一方、非核化をめぐる米朝の実務者協議については、「近いうちに始まると思う。とても期待している」と改めて前向きな見方を示しました。


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