2019年7月30日(火)
有志連合への自衛隊派遣は危険
外交的努力こそ必要
小池書記局長が会見
日本共産党の小池晃書記局長は29日の記者会見で、米国が主導するホルムズ海峡での「有志連合」に自衛隊の参加を求める声が与党内から上がっていることについて問われ、「有志連合が派遣されれば緊張が高まり、武力衝突の危険が高まる。そういう場所に自衛隊を派遣すれば非常に危険な状態になります。私たちは反対です」と表明しました。
小池氏は、米国のトランプ政権がイランとの核合意から一方的に離脱したことが緊張の最大の原因だとし、米国に核合意に戻るよう働きかけ、イランに自制を求める外交的努力こそ必要だと力説。「イランと歴史的に友好関係にある日本政府であれば、そういう役割を果たせるはずだし、日本にしか果たせない役割でもある」と強調しました。
小池氏は、ホルムズ海峡が石油供給の要衝であることを理由に自衛隊派遣を求める主張に対しても、「いったん軍事衝突が起きれば石油の供給も困難になる。石油の供給を考えるのであれば、なおさら軍事衝突を起こさせない外交努力を全力で強めるべきだ」と述べました。