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2019年7月26日(金)

米大統領選民主党候補者選び

2女性候補に集まる注目

進歩的政策で支持率上昇

 2020年米大統領選の民主党候補者選びで、リベラル・進歩派のウォーレン、ハリス両女性候補が注目されています。1回目の候補者討論会(6月26、27日、フロリダ州マイアミ)で存在感をみせつけた2人は、今月23日公表の世論調査結果でも、バイデン前副大統領、サンダース上院議員に次ぐ3、4位につけるなど、勢いをみせています。

 (ワシントン=遠藤誠二 写真も)


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(写真)18日、アイオワ州スーシティの集会で訴えるウォーレン氏

 ウォーレン、ハリス両氏は、来年の大統領選の皮切りとなる党員集会・予備選がそれぞれ行われるアイオワ、ニューハンプシャー両州を中心に精力的に回り、タウンホールズ(討論形式の集会)を数多くこなしています。会場は多くの有権者であふれかえっており、両氏への注目の高さがうかがえます。

 ウォーレン氏は「この国ではウォール街(金融界)が、米国の経済的価値を吸い上げている。これを止める」と訴え、ハリス氏は「カリフォルニア州の司法長官としての経歴を大統領職に生かす」とアピール。それぞれ各地で喝采を浴びています。

温厚な姿勢人気

 両氏とも現職の上院議員です。東部マサチューセッツ州選出のウォーレン氏は南部オクラホマ州の出身で苦学を重ね、公立学校の教師やハーバード大教授を経て、12年から現職。学者出身で政策に強く、ユーモアを交えて話す温厚な姿勢が人気を得ています。

 西部カリフォルニア州選出のハリス氏は父がジャマイカ出身で、母がインド出身。民主党で名乗りを上げた25人の候補者のうち、数少ないマイノリティーかつ女性です。州司法長官を経て、16年から現職。前回の討論会では、バイデン氏が過去に行った人種差別主義者「持ち上げ」発言を正面から批判し、評価を得ました。

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(写真)14日、ニューハンプシャー州の集会で訴えるハリス氏

 両氏とも進歩的な政策を掲げています。進歩派の代表格であるサンダース氏らが打ち出した公的な国民皆保険制度の確立、最低賃金時給15ドルの実現をともに支持しています。

論戦展開に注視

 そのほかウォーレン氏は、▽学生ローンの帳消し▽公立大学費無料化▽100万人の雇用を生み出す気候変動対策▽大企業・法人税とウルトラ富裕層の増税―などを掲げ、ハリス氏は▽公立教員の給与引き上げ▽中間層への優遇税制▽貧困家庭などへの家賃補助▽男女同一賃金―などを打ち出しています。

 30、31日には、中西部ミシガン州デトロイトで2回目の討論会が予定されています。バイデン氏ら中道候補やサンダース氏ら進歩派候補とどのような論戦を繰り広げるか、注視されます。ウォーレン氏は30日、ハリス氏は31日に登場します。


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