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2019年7月15日(月)

安倍9条改憲の狙いは無制限の武力行使

NHK番組「参院選特集」 小池書記局長が論戦

萩生田幹事長代行反論せず

 日本共産党の小池晃書記局長は14日のNHK「参院選特集」で参院選の大争点となっている憲法問題や年金問題などについて各党幹事長と討論しました。(詳報

 小池氏は「憲法9条に自衛隊を書き込む安倍首相による9条改憲を許すのかどうかということが争点だ」と指摘。この間行われた党首討論での志位和夫委員長とのやりとりで、安倍首相が、「憲法の制約」があって「集団的自衛権のフル(全面的)な行使はできない」と発言したことを示し、「フルな集団的自衛権の行使、無制限な武力行使が、安倍改憲の狙いだ」と批判しました。

 自民党の萩生田光一幹事長代行は、正面からの反論をさけ、参院選で統一候補を立てた野党各党の中には護憲ではないという人もいるなどと発言。小池氏は、「憲法によって縛られている首相が、一番先頭で改憲の旗を振る。こんなひどい立憲主義の否定はない。われわれは、こういう安倍政権の下での改憲の議論はだめだといっており、一致している」と反論しました。

 小池氏は、トランプ米政権が表明した、イラン沖での「有志連合」が結成されても、「自衛隊を派遣すべきではない」と強調。問題の発端は、トランプ米大統領によるイランとの核合意からの一方的な離脱だと指摘し、「日本の役割は、トランプ政権に、核合意に戻るよう求めることだ。同時に、イランに対しても、緊張を高めないように自制を求めることだ」と主張しました。

 小池氏は、年金問題で年金を自動的に7兆円も削る「マクロ経済スライド」の廃止を主張。その具体的な財源として、年収1000万円を超えると一定となる高額所得者の年金保険料の見直しと200兆円の年金の積立金を計画的に給付にまわすこと、低賃金を引き上げ、正社員を増やすことで年金財政を支えるよう提案しました。しかし、萩生田氏は、具体的な対案を示せませんでした。


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