2019年7月14日(日)
安倍首相が街頭演説
“イージス・アショアは必要”
秋田 県民の反対世論を無視
安倍晋三首相は13日、秋田県大館市や秋田市での街頭演説で、陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の秋田・山口両県への配備について「国民の安全を守り、命を守り抜いていくためにはイージス・アショアがどうしても必要だ」と述べ、県民の反対世論を無視して配備を強行する姿勢を強調しました。
イージス・アショアは「日本防衛」ではなく、北朝鮮からグアムやハワイに向かう弾道ミサイルの迎撃のためのものと指摘されています。配備先の陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)を「適地」とした防衛省の調査結果の数値に誤りが見つかるなどし、県民の怒りが強まっています。
安倍首相は測量の誤りなどについて「緊張感を欠いた不適切な対応があった。極めて遺憾であり、言語道断だ」と人ごとのように語り、「秋田県民の皆様に心からのおわびを申し上げる」と述べました。
安倍首相の演説中には、聴衆から「帰れ、恥知らず」などのやじが飛び、「アベ政治を許さない」「イージスは要らない」などと書かれたプラカードを掲げて抗議する人もいました。