2019年7月1日(月)
米朝首脳、3度目会談
板門店 非核化 実務協議再開へ
軍事境界を初越境
【ソウル=池田晋】韓国を訪問中のトランプ米大統領は30日、北朝鮮との軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)を視察し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と3回目となる米朝首脳会談を行いました。板門店の軍事境界線上を挟み再会した米朝首脳は、南北双方に互いに越境し、握手を交わしました。その後、韓国側施設「自由の家」で行われた会談で、両首脳は、2月の会談以来停滞してきた非核化協議を再開させることで合意しました。
トランプ氏は、双方の代表団が2、3週間以内に実務協議を行うとの見通しを示しました。
現職米大統領の板門店視察は5回目。軍事境界線の北朝鮮側に足を踏み入れ、当地で北朝鮮首脳と会談した大統領は初めてです。
金氏は、分断と敵対を象徴してきた地での会談は「新しい現在を世界に示すもの」と強調。トランプ氏は、29日のツイッターを通した呼び掛けに応じてくれたことに謝意を示し、「これは歴史的瞬間だ」と応じました。
会談は約40分。トランプ氏の視察には韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が同行しました。