2019年6月22日(土)
年金財源、7.5兆円以外
志位氏質疑応答 確保策を説明
21日に日本共産党の志位和夫委員長が行った参院選公約の発表会見では、年金、賃上げ、農業、天皇問題など党の政策についての質問が相次ぎました。
この中で、「マクロ経済スライド」の廃止に必要な財源が、「くらしに希望を―三つの提案」に必要な財源である7・5兆円に含まれるかについて問われ、志位氏は「含まれていません。これとは別の枠組みのものです」と答えました。
志位氏は、「『マクロ経済スライド』の廃止には数兆円規模の財源が必要になると私たちは見ています。(19日に行われた国会の)党首討論で提起した年金保険料の上限を年収1000万円から2000万円に引き上げるなどで1兆円の増収を得るというのは、一つの手段であり、それだけで実現できるものではありません。そのために保険料収入の引き上げ、年金積立金の活用、年金の支え手を増やすという三つの角度を出しました」と語りました。
また政策で掲げた「最低賃金をただちに全国どこでも1000円に引き上げ、すみやかに1500円をめざす」という意味合いを問われて、志位氏は「憲法25条で保障された生存権の実現という点からも当然です。同時に、地域経済、家計消費を活発にして、景気を草の根から温めることで、そのことによって経済成長も進みます。地域経済が活発になれば中小企業にとってもメリットになる政策でもあります。中小企業への支援もしながら、進めていきたい」と語りました。