2019年6月18日(火)
陸上イージス 秋田知事「配備は白紙」
防衛相は「必要不可欠」
岩屋毅防衛相は17日、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備先として陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)を「適地」とした調査結果の数値に誤りがあった問題で、秋田県庁で佐竹敬久知事と面談し、陳謝しました。一方で岩屋氏は、イージス・アショアの配備は「必要不可欠」だと強調。新屋への配備方針に変わりがない考えを示しました。
岩屋氏は佐竹知事に対し、数値に誤りのあった国有地などに関し現地での測量調査を実施し、これまでの説明内容について確認と見直しをしたうえで改めて配備について説明する考えを伝えました。
佐竹知事は「防衛省の作業はマイナスのスタートだ」と指摘。他の候補地の再調査などを求めたうえで「スタートに戻って検討をされないことには協議に入ることはできない。丁寧な説明というよりも正確な説明を」と抗議しました。
面談後、佐竹知事は記者団に対し、新屋への配備について「白紙だ」と強調。現時点で防衛省が新屋を“適地”とすることについて「うんとは言えない」と語りました。
一方、岩屋氏は記者団に「さまざまな要素を検討した結果、新屋演習場が適地と判断したところ。この段階でそれを変えるような材料がいまあるわけではない」と述べました。
岩屋氏は同日、穂積志秋田市長とも面談。穂積市長は防衛省の対応について「地域住民、市民は新屋ありきという思いをもっている」と指摘しました。