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2019年6月11日(火)

香港103万人デモ

「逃亡犯条例」改定に反対

 香港で9日、犯罪容疑者の中国本土への移送を可能とする「逃亡犯条例」改定に反対する大規模デモが行われました。香港メディアが伝えました。主催した民主派団体「民間人権陣線(民陣)」によると参加者は103万人、香港の人口約750万人の7人に1人が参加した計算で、1997年に香港が中国に返還されて以来最大のデモとなりました。

 デモ隊は「反送中(中国への移送反対)!」「悪法撤廃」などと訴え、改定案を審議する立法会(議会)まで行進し、周辺で抗議しました。

 同条例は香港以外の国や地域で罪を犯し、香港に逃げ込んだ容疑者を、協定を結んだ相手国の要請に応じて引き渡すもの。香港は現在、米英韓など20カ国と協定を締結していますが、改定案は「香港以外の中国には適用されない」という条項を削除し、中国本土や台湾、マカオへの容疑者移送を可能にします。

 しかし、中国に批判的な民主活動家などが香港で逮捕された場合、中国から引き渡しを求められる恐れがあるとして民主派は激しく反発しています。

 香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は10日の記者会見で、「改正は必要だ」と述べ、審議を進める考えを示しました。


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