2019年6月6日(木)
イージス秋田配備計画 情報隠し調査ずさん
黒塗り資料示し批判
衆院委で穀田氏
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「イージス・アショア」の配備をめぐり、日本共産党の穀田恵二議員は5日の衆院外務委員会で、防衛省が配備候補地に誤ったデータを基に説明し、さらに重大な情報を隠蔽(いんぺい)したまま配備を進めようとする姿勢を批判しました。
穀田氏は、防衛省がイージス・アショア配備の「適地」だとして秋田県に説明した調査結果のデータに誤りがあった問題をあげ、「ずさん極まりないやり方だ」と批判。原田憲治防衛副大臣は誤りを認め、「地元からご理解いただくまで造成工事には入らない」と答弁しました。
穀田氏は、同省が昨年5月に候補地選定にあたり使用した決裁資料(図)を示し新屋演習場(秋田市)とむつみ演習場(山口県萩市)を候補地に選定した検討過程に関する記述が黒塗りとなっていることを追及。原田氏は「他国との信頼関係が損なわれる恐れ」を理由に不開示を正当化しました。
穀田氏はさらに、同資料では「調査」に関する箇所も黒塗りとなっていることについて、防衛省が「国民の間に混乱を生じさせる恐れがある」と文書回答していたことを指摘。「住民の安心・安全と言いながら、肝心かなめの情報は『防衛機密』をたてに一切公表せず、秘密裏に調査や検討を行っていた。住民生活に与える影響よりも配備を最優先する、まさに配備ありきの姿勢だ」と述べ、イージス・アショアの配備撤回を求めました。
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