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2019年6月1日(土)

水汚染 国は基準値を

基地周辺 デニー知事が設定要請

 沖縄県の玉城デニー知事は31日の定例会見で、米軍嘉手納基地や普天間基地周辺で汚染が問題になっているPFOS(ピーホス)等の有機フッ素化合物について、国に安全基準値を設定するよう求めました。

 デニー知事は「国が基準を明確に設定し、水道事業者はその基準以下にしっかり適合するよう水道水を供給することが肝要だ」と述べました。

 有機フッ素化合物については、PFOSがすでに条約や国内法で禁止・規制され、他物質もその方向性が固まっています。しかし国の基準値策定は遅れています。

 県は、自主的に米環境保護庁の生涯健康勧告値を準用し、水道水供給源の調査を続け、県費で活性炭フィルターを取り換えています。費用補償を防衛省に求めても同省は、(1)国の基準値がないこと(2)汚染発生源が特定されていないこと―を挙げて認めていません。

 基準値がないまま、県民の不安は高まるばかりで、母親を中心に県庁に要請を行う動きも起きています。

 デニー知事は「国に基準等の設定、原因究明のための嘉手納飛行場、普天間基地等への立ち入り調査、米軍が実施している文献調査等があれば開示を求めたい」とし、今月、国に要請する考えを示しました。


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