2019年5月30日(木)
沖縄・石垣陸自ミサイル基地
工事再開に抗議
市民連絡会が声明
沖縄県石垣市平得大俣(ひらえおおまた)の陸上自衛隊ミサイル基地建設に反対する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は28日、特別天然記念物のカンムリワシの営巣活動が確認されたことを理由に4月27日から中止していた同基地建設の工事を、25日に再開したことに抗議する声明を発表しました。
市民合意を得ず、営巣について当初は確認されないとして同工事を3月1日から強行し、その後に営巣が見つかって中断することになった事態について声明は、地元の専門家や関係機関の意見を聞かず、環境影響評価(アセスメント)を行わなかったからだと批判。再開について「強く抗議し、直ちに中止する」ことを求めています。
沖縄防衛局は工事再開の前に、「有識者からの意見提案等」を受け、「カンムリワシの繁殖に影響がない手法、工程について確認し、必要な保全対策」などについて、同基地建設容認の市と協議した結果、再開を決定したと公表しています。
声明は、有識者がどんな人物か、手法や工程、保全対策が有効であることの根拠、市との協議の中身などを明らかにし、回答するよう求めています。