2019年5月25日(土)
陸自オスプレイ 木更津に「暫定配備」
市長に要請 騒音・事故に懸念の声
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原田憲治防衛副大臣は24日、千葉県木更津市の渡辺芳邦市長らと面談し、陸上自衛隊の垂直離着陸機V22オスプレイ17機の木更津駐屯地への「暫定配備」を要請しました。来年3月までに配備を開始し、2021年度までに全17機(人員430人)を配備する計画です。(解説)
オスプレイが配備されれば、同駐屯地の飛行回数は現在の年間2万5000回から4500回増える見通しで、騒音の増加や事故の危険への懸念の声があがっています。渡辺市長は「受け入れの可否を検討する」と述べ、市議会や市民への説明を要請しました。
防衛省は佐賀空港への配備を狙ってきましたが、地権者の佐賀県有明海漁協や地元住民が反対しており、めどがたっていません。原田氏は「佐賀配備の考え方は変わらない」としたものの、「佐賀での施設整備には一定の時間がかかる」と述べ、「暫定配備」が長期におよぶ可能性を示しました。
「配備反対」市民が抗議
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木更津市の「オスプレイ来るな いらない住民の会」は同日朝、JR木更津駅前で抗議の宣伝を行い、「日本の空にオスプレイはいらない!」「木更津暫定配備反対」などと声をあげました。
木更津駐屯地はオスプレイの整備拠点となっており、2月には米海兵隊MV22オスプレイが整備後の試験飛行を行いました。
宣伝に参加した女性(78)は「基地の近くに住む人は、試験飛行したオスプレイはものすごい爆音でほかのヘリとは違うと言います。市民にオスプレイの危険な役割を知らせていきたい」と語りました。