2019年5月17日(金)
ブラジル 数十万デモ 教育予算の削減案抗議
ブラジル各地で15日、極右のボルソナロ政権が打ち出した教育予算削減計画に抗議して、学生や教職員、市民ら数十万人がデモ行進しました。ロイター通信は、2016年以来最大になったようだと報じました。大統領はデモ参加者を、プロパガンダに踊らされる人を指す「役に立つばか」と呼び、怒りの火に油を注いでいます。
ボルソナロ政権は財政赤字を減らすためとして、連邦大学予算の一部凍結や奨学金の一部廃止などを提案しています。
抗議行動は学生の全国団体が呼び掛けました。現地からの報道によると、学生らは首都ブラジリアのほか、サンパウロ、リオデジャネイロなど200都市以上でデモ行進。「教育は出費ではなく投資だ」「予算削減は受け入れられない」などと書いたプラカードや横断幕を持って歩きました。
サンパウロでデモ行進したバネッサ・マルティンスさんはスペイン紙パイスに「ボルソナロ大統領の発言はデモ参加者への侮辱だ。彼はこの国を滅亡させようとしている。他人への敬意も持てない人だ」と怒りを語りました。