2019年5月15日(水)
“外交で解決するのが筋”
丸山議員「戦争」発言
元島民が怒り
「戦争で島を取り返すのは賛成か」―。日本維新の会の丸山穂高衆院議員が「ビザなし交流」の際、ロシアに不法占拠されている国後島の元島民に迫った問題に、「国会議員を辞職せよ」と元島民が強く反発しています。
丸山議員は酒に酔っていたと“謝罪”しました。「謝罪すればいいという話ではないとんでもない発言だ」と話すのは、歯舞群島の多楽島出身の河田弘登志さん(84)。丸山議員が暴言を吐いた訪問団の団長と親交があり「あの人も、はらわたが煮えくりかえったかと思う」と言います。
「今後の交渉に影響を与えかねないのではないか。この問題は元島民や根室だけではなく、国民一人ひとりの問題。元島民は高齢でもう時間がない。政府は一日も早く解決に向けて話し合いしてほしい」と訴えました。
根室色丹会顧問の中田勇さん(90)は「私も新聞を読んで腹が立ちました。『戦争』という言葉を使って、常識や人間性を疑う。さっさと辞職した方がいい」と憤ります。「ロシアは戦争の結果だと言っているが、そんなばかな話はない。しかし戦争で取り返すなんてもってのほか。日本政府が外交でロシアにぶつけるのが筋です」
根室色丹会副会長の能登敏雄さん(75)も怒ります。「あんなのが国会議員をやっていること自体がひどい。日本維新の会に所属し、安倍政権と一緒に改憲を狙うとは恐ろしくなる」と語りました。