2019年4月30日(火)
香港13万人デモ 「雨傘」以来最大
【北京=釘丸晶】香港で28日、犯罪容疑者の中国への移送が可能となる条例改定に反対するデモが行われました。参加者は「中国移送に反対し、悪法に抗議する」と叫び、改定案の撤回を求めて香港立法会まで行進しました。
主催した民主派団体「民間人権陣線(民陣)」の発表によると、約13万人が参加し、3月末に行った前回デモの1万2000人を大きく上回りました。香港メディアは、行政長官選挙の普通選挙実現を求めた2014年の「雨傘運動」以来最大規模のデモになったと報じています。
香港立法会は、香港当局が拘束した容疑者を中国本土に引き渡すことが可能になる「逃亡犯条例」改定案を審議中。香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は、「法律の穴を埋める」として7月の休会前までの成立を目指しています。
民主派は「中国本土では引き渡された容疑者が公正な審議が受けられない」と反発。経済界からも懸念の声が上がっています。