2019年4月16日(火)
全国港湾、48時間スト
産業別最賃 破棄許さぬ
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全国港湾(全国港湾労働組合連合会)は14、15の両日、使用者団体の日本港運協会(日港協)が、産業別最低賃金制度の破棄などを主張したことに抗議し、産別最賃の引き上げをはじめ春闘要求を掲げて全国の港で48時間ストライキを実施しました。
ストは3月31日から毎週日曜日に行われており、第3波となる今回は月曜日まで拡大しました。影響の大きい平日ストは1997年以来、22年ぶり。入港船舶総トン数1位の横浜港では、ふ頭ゲートを「ストライキ決行中」の横断幕で封鎖し、入港できない船舶が沖合に停泊しました。
日港協は、産別最賃が独占禁止法違反だと主張。9日に中央労働委員会から「独禁法上の問題とならない」との判断が出ても拒否し、産別最賃の破棄を求めたため、全国港湾は「働く人をないがしろにしている」と批判しています。
全国港湾は、労働協約のルールで船舶が入港を事前申請する「事前協議制度」についても、自衛隊貨物のルール無視に日港協が対処しないと抗議しています。
使用者側が要求に答えない場合、全国港湾はゴールデンウイーク期間中の9日連続ストも視野に入れています。