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2019年4月3日(水)

再審法改正めざす

冤罪被害者・弁護士ら集会

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(写真)再審法改正の必要性を訴える(左から)桜井、青木、鴨志田の各氏ら=2日、国会内

 冤罪(えんざい)の再発防止や被害者救済のために刑事再審法の改正を求める集会が2日、国会内で開かれました。

 「再審法改正をめざす市民の会・結成プレ企画」として呼びかけられ、冤罪被害者や弁護士、支援者ら約85人が参加。検察官による不当な再審妨害(不服申し立て)の禁止や全面的な証拠開示など同法改正の必要性を指摘しました。

 熊本地裁の再審(3月28日)で宮田浩喜さんの無罪が確定した松橋事件弁護団の齊藤誠共同代表が報告。証拠品の開示が無罪判決を得るために重要だったとして「冤罪に苦しんでいる人々を救うための法制度の確立を」と訴えました。

 大崎事件弁護団の鴨志田祐美弁護士は、検察の即時抗告により3度の再審開始決定が覆されてきたことに触れて「命をかけて無実を訴えている人が事件から40年がたっても救われていないのは、検察による再審妨害があったからだ。是正するためには法改正しかない」と強調しました。

 3月に「冤罪犠牲者の会」を結成した青木恵子代表(東住吉事件)は「検察は21年間も証拠品を隠し続け、即時抗告で刑の執行停止まで取り消された。怒りがわいてくる」と述べ、桜井昌司さん(布川事件)は「冤罪被害者の声で必ず道理が通る再審法に改正したい」と力を込めました。

 日本共産党の藤野保史衆院議員が「与野党を超えて再審法改正に取り組んでいきたい」と決意を述べました。


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