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2019年4月3日(水)

陸自宮古島基地 実はミサイル弾薬庫だった

住民に「保管庫」とウソ

赤嶺氏に防衛相認める

 3月26日に沖縄県宮古島市で新設された陸上自衛隊宮古島駐屯地(千代田地区)に設置された「保管庫」に、小銃弾などを保管するとの住民への説明に反し、中距離多目的誘導弾(ミサイル)や迫撃砲弾が保管されていることが分かりました。岩屋毅防衛相が2日の衆院安全保障委員会で、日本共産党の赤嶺政賢議員らに明らかにしました。


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(写真)質問する赤嶺政賢議員=2日、衆院安保委

 防衛省は、住民説明会や自治体、議会などに対し、同駐屯地に保管庫2棟(約160平方メートル)を建設し「警備に必要な小銃弾や発煙筒を保管する」として説明してきました。ところが、現地では当初の説明を大きく上回る覆土式の「弾薬庫」が建設されていたことから、住民から疑問と不安の声が上がっていました。

 この日の委員会で岩屋氏は「誘導弾や迫撃砲弾について明示的に説明していなかったことは事実」と認め、「大変申し訳なく思っている」と述べました。一方で岩屋氏は、住民の反発を受け、同地区から誘導弾等を一時的に島外に搬出し、同島保良(ぼら)地区に建設予定の弾薬庫が完成次第、搬入する方針を表明しました。

 赤嶺氏は、保良地区でも弾薬庫の建設に住民から反対の声があがっていると指摘。防衛省の鈴木敦夫整備計画局長は「もともと地対空、地対艦誘導弾を置くことになっている。その中に迫撃砲弾などを置く」と述べ、問題視しない姿勢を示しました。

 赤嶺氏は「弾薬庫を保管庫と言い換えウソをついてきた。『一時的に移す』では住民は納得しない。弾薬庫は撤去すべきだ」と主張しました。

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