2019年4月2日(火)
慣習的使用に反対しないが、使用の強制に反対する
―新元号の発表に際して 志位委員長が談話
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日本共産党の志位和夫委員長は1日、党本部で記者会見し、新元号の発表に際して談話を発表しました。
一、元号は、もともと中国に由来するもので、「君主が空間だけでなく時間まで支配する」という思想に基づくものである。それは日本国憲法の国民主権の原則になじまないものだと考えている。
一、わが党は、国民が元号を慣習的に使用することに反対するものではない。
同時に、西暦か元号か、いかなる紀年法を用いるかは、自由な国民自身の選択にゆだねられるべきであって、国による使用の強制には反対する。
一、政府は、これまでも「一般国民にまで(元号の)使用を強制することにはならない」ことを「政府統一見解」として明らかにしている。
この立場を厳格に守ることを、あらためて求める。
(質疑応答)
(「元号法をどう考えるか」という問いに) いま元号あるいは元号法を廃止すべきという立場には立っていない。将来、国民の総意によって解決されるべきと考えている。
「君主制の廃止」を2004年の新しい綱領では削除しており、それをふまえてこうした立場をとる。
(「『赤旗』で新元号は併記するか」という問いに)慣習的に元号を使用する方に便宜を図る上で、「しんぶん赤旗」では引き続き併記していきたい。
(「新元号の時代への期待について」という問いに)私たちは天皇の在位、あるいは元号によって時代を区分するという考え方に立っていない。コメントはない。