2019年3月14日(木)
工事強行を許さない
石垣陸自ミサイル基地 市民が行進
約100人が訴え
沖縄県石垣市の「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は12日、市長への要請、市役所前で集会・行進などのアピール行動を実施しました。同市平得大俣(ひらえおおまた)への陸上自衛隊ミサイル基地配備に向けて、政府が強行する工事の中止を求め、約100人が「水、自然環境、くらしを壊す工事を許すな!」と訴えました。
同ミサイル基地配備予定地周辺の住民や多数の市民の反対・懸念の声に応えずに沖縄防衛局は5日から、同基地建設の造成工事を開始しました。
集会では同会の上原秀政共同代表らが、これまでの沖縄防衛局への要請行動について報告。参加者からは「(基地配備のための)市有地を売り渡すな」「(予定地に生息する可能性が高い)カンムリワシの保護や市民の安全・安心を守るのが市長の役割だ」と配備容認の市に対する抗議の声も上がりました。
集会・行進の後、中山義隆市長あてに要請書を提出。天然記念物のカンムリワシなどの営巣・巣立ちの期間の工事は直ちに中止することを沖縄防衛局に求めるよう要請しました。基地配備・建設の水源に与える影響についての調査と、赤土流出防止対策の現場確認を、市が行うことも求めています。