2019年3月11日(月)
イスラエル 紛争の平和解決を
テルアビブ 女性団体が座り込み
「現実を恐怖から希望へ」
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【カイロ=松本眞志】イスラエルの女性団体「女性は平和を遂行する(ウィメン・ウェージ・ピース)」が8日、テルアビブのラビン広場でイスラエル・パレスチナ紛争の平和的解決を各党に呼び掛ける座り込みを開始しました。4月9日の総選挙投票日翌日まで続けます。
同団体は2014年に結成され、党派や宗派を超えたユダヤ人とアラブ系イスラエル人の女性約4万人を抱える組織です。地元紙エルサレム・ポストによると、国際女性デーの8日に合わせて行動の拠点となる「母親たちのテント」を開設。この日、広場では、参加した女性が相次いで発言しました。
同紙によると、パレスチナ・ガザ地区北部の境界近くに住み、5人の子どもと17人の孫のいるロニー・ケイダーさんは「現実を恐怖と不安から、希望と繁栄に変えるためにここに来た」と表明。イスラエル軍のガザ地区攻撃で、自宅がパレスチナ武装組織のロケット砲による反撃の危険にあると述べ、報復は報復を生み、暴力は何も達成しないと訴えました。
アラブ系イスラエル人が多く住むティラから来たスーザン・アブドブシャラさんは、「イスラエルとパレスチナの境界のどちら側に住もうと関係ない。自分たちの子どもに何が起きるか恐れる気持ちは同じだ」と述べました。