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2019年3月9日(土)

韓国 国際女性デー デモ

賃金格差・セクハラ一掃を

写真

(写真)8日、ソウル中心部で開かれた「3時ストップ早期退勤デモ」で舞台に上がり発言する参加者(栗原千鶴撮影)

 【ソウル=栗原千鶴】「女性だから非正規職は当然ですか?」「アガシ(おじょうさん)じゃない、私には名前がある!」。女性たちが自らの思いを書いたパネルを手に、壇上から次々と叫びました。

 韓国の女性団体、労組、政党などで構成する「3時ストップ共同行動」は国際女性デーの8日、男女の賃金格差の解消や職場でのセクハラの一掃などを掲げ「3時ストップ早期退勤デモ」を展開しました。統計庁は韓国の男女賃金格差が男性100に対し女性が64だと指摘しており、女性たちは「3時以降は無給労働だ。私たちは拒否する」として午後3時に退社。ソウル中心部に集まり、集会を開きました。

 全国女性労働組合のソウル支部西江大分会のヤン・ジェナム分会長は「労働組合を作り16年にわたり賃金交渉をしているが、清掃労働者の賃金は最低賃金ぎりぎり。手当も月に3万ウォン(約3000円)の交通費補助だけ」と実情を語りました。

 福祉国家青年ネットワークの女性は、大手銀行2行の採用試験で、女性差別をしていたことが明らかになったが罰金は500万ウォンにすぎなかったと告発。「採用過程の差別から始まった職場内の男性中心の文化が、男女の賃金格差にもつながっている」と批判しました。

 参加者は宣言文を読み上げ、「女性という理由だけで、面接で落ち、賃金差別を受けて、ハラスメントにあうという、(職場の)性差別構造をもはや容認しない。これを打ち破るために連帯する」と述べました。


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