2019年2月23日(土)
ベネズエラ大使館を訪問
緒方氏 党声明を手渡す
日本共産党の緒方靖夫副委員長は22日、松島良尚国際局員とともに都内のベネズエラ大使館を訪れ、21日に志位和夫委員長が発表した党声明「弾圧やめ人権と民主主義の回復を――ベネズエラ危機について」をセイコウ・イシカワ大使に伝え、本国と与党・統一社会主義党に伝達するよう要請しました。
大使は声明の内容について「非常に残念だ。ベネズエラの情勢については何度も説明してきたが、それが宙に浮いてしまったようで心が痛む。ただ、わが国のことを心配していただいていることには感謝している」と応じました。
大使はまた、声明が米国の経済制裁にふれていないことは「信じられない」としつつ、現在の事態は米国による介入によって引き起こされたものだと強調しました。
緒方氏は、米国の金融制裁が始まったのは2017年8月からで、危機はその数年前から起きていると指摘。貧困化・弾圧などの人権侵害と法の支配の崩壊についての国連文書を引用しつつ、現在の危機の主要な原因は政権による失政だと反論しました。
緒方氏はまた、「ベネズエラ危機が重大な国際問題になるもとで、責任ある共産党として、節度をもって党声明を出しており、これがベネズエラ国民とその将来に真に資する立場だと確信している」と強調しました。
大使は、「反論の権利を行使したい」としつつ、今日の訪問と声明については本国と与党に伝えると述べました。